ルーター買い替え完全ガイド|初心者向け選び方と設定手順
1. はじめに:Wi-Fiルーター買い替えで不安を感じているあなたへ
「最近、Wi-Fiの速度が遅い気がする…」
「ルーターって買い替えたほうがいいのかな?」
「でも、設定とか難しそうで不安…」
こういった悩みを抱えている方、実はとても多いんです。
スマートフォンやパソコンは定期的に買い替えるのに、ルーターはずっと同じものを使い続けている…そんな状況、ありませんか? 実は、ルーターにも寿命があります。そして、古いルーターを使い続けることで、本来の通信速度が出なかったり、セキュリティ上のリスクが高まったりすることもあるんです。
この記事では、ルーター買い替えを検討している初心者の方に向けて、次のような内容を網羅的に解説していきます。
- 買い替えが必要かどうかの判断基準
- 初心者でも失敗しないルーターの選び方
- 実際の設定手順(図解付き)
- よくあるトラブルとその解決法
難しい専門用語はできるだけ使わず、「機械は苦手…」という方でも安心して読み進められる内容になっています。ぜひ最後まで読んで、快適なネット環境を手に入れてくださいね。
2. そもそもルーターって何?初心者向け基礎知識
まず、「ルーターって何をする機械なの?」という基本から確認していきましょう。すでに知っている方も、改めて理解を深めることで、買い替えの判断がしやすくなりますよ。
2-1. ルーターの役割をわかりやすく解説
ルーターとは、簡単に言えば「インターネットへの入り口を作る装置」です。
光回線などのインターネット回線は、そのままではパソコンやスマホを1台しか接続できません。でも、実際には家族それぞれがスマホを持っていたり、パソコン、タブレット、テレビ、ゲーム機など、たくさんの機器をネットに繋ぎたいですよね。
そこで活躍するのがルーターです。ルーターは「交通整理」のような役割を果たし、1つのインターネット回線を複数の機器で同時に使えるようにしてくれます。
イメージとしては、ルーターが「分配器」のような働きをして、1本のインターネット回線を家中の様々な機器に届けてくれる、と考えるとわかりやすいですね。
2-2. 「無線ルーター」と「有線ルーター」の違い
ルーターには、大きく分けて2種類あります。
①無線ルーター(Wi-Fiルーター)
ケーブルを使わず、電波(Wi-Fi)で機器を接続するタイプです。現在、家庭用として主流なのはこちらです。スマホやタブレットなど、ケーブルを繋げない機器でもインターネットに接続できるのが大きなメリットですね。
②有線ルーター
LANケーブルを使って機器を接続するタイプです。無線に比べて通信が安定していますが、ケーブルが必要なため、配線が煩雑になりがちです。
この記事では、現在最も一般的な「無線ルーター(Wi-Fiルーター)」の買い替えを中心に解説していきます。
2-3. なぜ定期的な買い替えが必要なの?
「壊れてないのに買い替える必要あるの?」と思う方もいるかもしれません。でも、実はルーターには3つの「寿命」があるんです。
①本体の寿命(約4〜5年)
ルーターは精密機器です。長年使い続けると、内部の部品が劣化して故障しやすくなります。特に、熱やほこりの影響を受けやすい環境では、寿命が短くなることも。
②通信規格の寿命(約5〜6年)
Wi-Fiの通信規格は、数年ごとに新しいものが登場します。古い規格のルーターでは、新しいスマホやパソコンの性能を十分に活かせません。例えば、2019年に登場したWi-Fi 6という規格は、従来のWi-Fi 5に比べて約1.4倍の速度を実現しています。
③セキュリティの寿命(約3〜5年)
これが一番見落とされがちなポイントです。ルーターには、不正アクセスを防ぐためのセキュリティ機能が搭載されていますが、古い機種ではセキュリティ更新が終了していることがあります。そうなると、サイバー攻撃の標的になりやすく、個人情報が漏れるリスクが高まってしまうんです。
こういった理由から、「まだ使えるから」と放置せず、定期的な買い替えが推奨されているんですね。
3. 今すぐ確認!ルーター買い替えのサイン7つ
では、具体的にどんな症状が出たら買い替えを検討すべきなのでしょうか? 以下の7つのサインに当てはまるものがあれば、ルーターの買い替えどきかもしれません。
3-1. サイン①:Wi-Fiの速度が明らかに遅くなった
「以前はサクサク見られたYouTubeが、最近よく止まる…」
「ウェブページの読み込みに時間がかかるようになった」
こういった症状は、ルーター本体の劣化が原因かもしれません。特に、同じ時間帯に複数の機器を接続すると極端に遅くなる場合は、ルーターの処理能力が追いついていない可能性が高いです。
ただし、速度低下の原因はルーターだけとは限りません。後ほど紹介する「買い替え前に試したい改善策」もチェックしてみてください。
3-2. サイン②:接続が頻繁に切れる
「オンライン会議の途中で突然接続が切れた」
「スマホゲームをプレイ中に何度も通信エラーになる」
Wi-Fiが頻繁に切断される場合、ルーターの無線機能が不安定になっている可能性があります。特定の部屋だけでなく、ルーターのすぐ近くでも切れる場合は、買い替えを検討したほうがいいでしょう。
3-3. サイン③:購入から5年以上経過している
前述の通り、ルーターの平均寿命は約4〜5年です。購入時期を確認して、5年を超えている場合は、たとえ今のところ問題がなくても買い替えを検討する時期と言えます。
「いつ買ったか覚えていない…」という方は、ルーター本体の裏面や底面に記載されている製造年月日を確認してみましょう。また、型番をネットで検索すれば、発売時期がわかります。
3-4. サイン④:新しいスマホ・PCを買ったのに速度が変わらない
「最新のiPhoneに機種変更したのに、家のWi-Fi速度が変わらない…」
これは、ルーターが古い通信規格にしか対応していないことが原因かもしれません。新しいスマホやパソコンは最新のWi-Fi規格に対応していますが、ルーターが古いとその性能を活かせないんです。
例えば、あなたのスマホがWi-Fi 6(802.11ax)に対応していても、ルーターがWi-Fi 5(802.11ac)までしか対応していなければ、通信速度はWi-Fi 5の範囲内に制限されてしまいます。
3-5. サイン⑤:接続できる機器の数が足りない
「家族が増えて、スマホやタブレットの台数が増えた」
「スマート家電を導入したら、接続が不安定になった」
ルーターには「同時接続可能台数」という制限があります。古いルーターだと、この台数が少ない場合があります。現代の家庭では、スマホ、パソコン、タブレット、スマートスピーカー、テレビ、エアコン、冷蔵庫など、10台以上の機器をWi-Fiに接続することも珍しくありません。
もし接続台数が増えたタイミングで通信が不安定になったなら、ルーターの買い替えが解決策になります。
3-6. サイン⑥:ルーターが異常に熱い
ルーターは動作中に多少熱を持つのは正常ですが、触れないほど熱くなっている場合は要注意です。内部の部品が劣化して、放熱がうまくできなくなっている可能性があります。
そのまま使い続けると、突然故障して使えなくなることもあるため、早めの買い替えを検討しましょう。
3-7. サイン⑦:セキュリティ更新が終了している
メーカーのホームページで、あなたのルーターの型番を検索してみてください。「サポート終了」や「ファームウェア更新の提供終了」と書かれていたら、そのルーターはセキュリティ上のリスクを抱えている可能性があります。
セキュリティが古いままだと、ハッカーに侵入されて個人情報を盗まれたり、知らないうちに犯罪に加担させられたりするリスクがあります。特に、オンラインバンキングやクレジットカード情報を扱う方は、早急な買い替えをおすすめします。
4. 買い替え前に試したい!3つの改善策
「もしかして買い替えが必要かも…」と感じても、ちょっと待ってください。実は、ルーターを買い替えなくても問題が解決するケースもあるんです。買い替えを検討する前に、以下の3つの方法を試してみましょう。
4-1. まずはルーターを再起動してみよう
パソコンやスマホと同じように、ルーターも長時間稼働し続けると動作が不安定になることがあります。まずは再起動を試してみましょう。
【再起動の手順】
- ルーターの電源プラグを抜く
- 30秒〜1分ほど待つ
- 再度電源プラグを差し込む
- ランプが安定するまで2〜3分待つ
これだけで通信速度が改善することも多いです。特に、ルーターを何ヶ月も再起動していない場合は、効果が期待できます。
4-2. ルーターの設置場所を見直す
「Wi-Fiの電波が弱い」という場合、ルーターの設置場所が原因かもしれません。以下のような場所に置いていませんか?
- 部屋の隅や家具の裏
- 床の上や棚の中
- 電子レンジやテレビの近く
- 水槽や観葉植物の近く
Wi-Fiの電波は、壁や家具、水分、他の電波などに弱いんです。できるだけ以下のような場所に設置すると、電波が届きやすくなります。
- 家の中心に近い場所
- 床から1〜2メートルの高さ
- 周囲に障害物がない開けた場所
- 他の電化製品から離れた場所
設置場所を変えるだけで、「奥の部屋でもWi-Fiが繋がるようになった!」というケースは意外と多いですよ。
4-3. Wi-Fi中継器という選択肢もある
「2階や離れた部屋だけWi-Fiが弱い」という場合、Wi-Fi中継器を導入するのも一つの手です。
Wi-Fi中継器とは、ルーターから発せられる電波を受信して、さらに遠くまで届けてくれる機器のこと。価格も3,000円〜5,000円程度と、ルーターを買い替えるよりも安く済みます。
ただし、中継器はあくまで「電波を延長する」だけなので、ルーター本体が古くて速度が遅い場合は、根本的な解決にはなりません。その場合は、やはりルーターの買い替えを検討したほうがいいでしょう。
5. 【初心者向け】失敗しないルーターの選び方
「よし、買い替えよう!」と決めても、家電量販店やネット通販を見ると、たくさんの機種が並んでいて迷ってしまいますよね。ここでは、初心者の方が失敗しないためのルーター選びのポイントを7つご紹介します。
5-1. 選び方①:部屋の間取りに合ったモデルを選ぶ
ルーターを選ぶ際、最初に確認すべきなのが「対応する間取り」です。製品パッケージや商品ページには、「3LDK対応」「戸建て3階建て対応」といった表記があります。
これは、そのルーターの電波がどれくらいの範囲まで届くかを示しています。自宅の間取りよりも小さい範囲のルーターを選んでしまうと、遠い部屋で電波が弱くなってしまいます。
| 住居タイプ | おすすめの対応範囲 |
|---|---|
| ワンルーム・1K | 1LDK〜2LDK対応 |
| 1LDK〜2LDK | 2LDK〜3LDK対応 |
| 3LDK〜4LDK | 3LDK〜4LDK対応 |
| 戸建て2階建て | 戸建て2階建て対応 |
| 戸建て3階建て | 戸建て3階建て対応 |
少し余裕を持って、実際の間取りよりも1ランク上のモデルを選ぶと、安心して使えますよ。
5-2. 選び方②:通信規格を確認する(Wi-Fi 6とは?)
Wi-Fiには世代があり、新しい規格ほど速度が速く、安定しています。2024年現在、主流となっているのは以下の3つです。
| 規格名 | 正式名称 | 最大速度(理論値) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 最大600Mbps | 古い規格。現在は非推奨 |
| Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 最大6.9Gbps | 一般的な規格。まだ現役 |
| Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 最大9.6Gbps | 最新規格。高速で混雑に強い |
【初心者へのアドバイス】
2024年以降にルーターを買うなら、「Wi-Fi 6」対応モデルを選ぶのがおすすめです。価格もこなれてきて、5,000円台から購入できるものも増えています。
Wi-Fi 6のメリットは速度だけではありません。複数の機器を同時に接続しても速度が落ちにくい「OFDMA」という技術や、消費電力を抑える機能も搭載されています。スマホやパソコンを長く使いたい方にもおすすめです。
5-3. 選び方③:同時接続台数をチェック
家族の人数や接続する機器の数に応じて、同時接続台数を確認しましょう。
例えば、4人家族の場合を考えてみます。
- スマホ:4台
- パソコン・タブレット:2台
- テレビ:1台
- ゲーム機:1台
- スマートスピーカー:1台
- その他のスマート家電:2台
合計で11台になります。さらに、来客時にゲストWi-Fiを使うことも考えると、最低でも15台以上の同時接続に対応したルーターを選ぶのが安心です。
最近のミドルクラスのルーターなら、20〜30台程度の同時接続に対応しているものが一般的です。
5-4. 選び方④:「最大速度」に騙されない!実効速度の見方
ここは初心者の方が特に注意すべきポイントです。
商品ページやパッケージに大きく書かれている「最大2,402Mbps!」といった数字、これは理論上の最高速度であって、実際に家庭で出せる速度ではありません。
この「最大速度」は、ベストエフォート方式と呼ばれる、最高の条件下で計測した数値です。実際には、壁や家具の影響、他の電波との干渉、同時接続台数などの影響で、最大速度の半分以下になることも珍しくありません。
【実効速度の目安】
参考になるのが、「みんなのネット回線速度」というサイトです。実際のユーザーが計測した速度データが集まっているので、購入を検討しているルーターの型番を検索すれば、リアルな速度がわかります。
目安としては、日常的な用途なら実効速度で100〜200Mbps出ていれば十分快適です。4K動画の視聴でも25Mbps程度あれば問題ありません。
5-5. 選び方⑤:セキュリティ機能の重要性
「セキュリティなんて難しそう…」と思うかもしれませんが、実はとても大切なポイントです。
最近のルーターには、以下のようなセキュリティ機能が搭載されています。
- WPA3対応:最新の暗号化方式で、不正アクセスを防ぐ
- 自動ファームウェア更新:セキュリティの穴を自動で修正してくれる
- ゲストネットワーク機能:来客用の独立したWi-Fiを作れる
- ペアレンタルコントロール:子供の利用時間やアクセス先を制限できる
特に「自動ファームウェア更新」機能は重要です。古いルーターは手動で更新しないといけませんでしたが、最新モデルは自動で最新の状態に保ってくれます。これがあると、初心者の方でも安心して使い続けられますよ。
5-6. 選び方⑥:IPv6対応は必須?
「IPv6」という言葉、聞いたことがあるけどよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。
IPv6とは、簡単に言うと「新しいインターネットの通信方式」です。従来のIPv4という方式は、インターネット利用者の増加により混雑しやすくなっていました。IPv6はその混雑を回避して、より快適に通信できるようにした方式なんです。
【IPv6のメリット】
- 夜間や休日など混雑する時間帯でも速度が安定する
- セキュリティ機能が強化されている
- 今後のインターネット環境の主流になる
ただし、IPv6を利用するには、光回線側もIPv6に対応している必要があります。契約している光回線がIPv6対応かどうかは、プロバイダのホームページや契約書で確認できます。
今はIPv4でも問題なくても、将来的にはIPv6が主流になることが確実なので、ルーターを買うならIPv6対応モデルを選んでおくと安心です。
5-7. 選び方⑦:「無線引っ越し機能」があると楽
これは、設定が苦手な方にとって本当にありがたい機能です。
通常、ルーターを買い替えると、スマホやパソコン、テレビ、ゲーム機など、すべての機器で新しいWi-Fiの設定をし直す必要があります。家族全員のスマホ、複数のパソコン、タブレット、スマート家電…と考えると、かなり面倒ですよね。
「無線引っ越し機能」があるルーターなら、古いルーターのSSID(Wi-FiのID)とパスワードを新しいルーターに引き継げます。つまり、各機器の設定をし直す手間が省けるんです。
バッファローの「無線引越し機能」やNECの「らくらく引越し機能」が有名です。設定に自信がない方は、この機能の有無もチェックしてみてください。
6. 2024-2025年版|初心者におすすめのルーター3選
ここまで選び方を解説してきましたが、「結局どれを買えばいいの?」という方のために、用途別におすすめのルーターを3つご紹介します。すべて初心者でも使いやすいモデルを厳選しました。
6-1. おすすめ①:バッファロー WSR-1800AX4S(コスパ重視)
【基本スペック】
- 通信規格:Wi-Fi 6対応
- 最大速度:1,201Mbps(5GHz帯)+ 573Mbps(2.4GHz帯)
- 同時接続台数:14台
- 対応間取り:3LDK・戸建て2階建て
- 価格帯:7,000円〜9,000円前後
【こんな人におすすめ】
一人暮らし〜3人家族くらいで、コストを抑えつつもWi-Fi 6の恩恵を受けたい方。無線引越し機能も搭載されているので、設定が不安な初心者の方にもぴったりです。
【ユーザーの声】
「5年使っていた古いルーターから買い替えたところ、YouTubeの読み込みが明らかに速くなりました。設定も簡単で、10分くらいで終わりました」(30代・会社員)
6-2. おすすめ②:NEC Aterm WX5400HP(高性能モデル)
【基本スペック】
- 通信規格:Wi-Fi 6対応
- 最大速度:2,402Mbps(5GHz帯)+ 1,147Mbps(2.4GHz帯)
- 同時接続台数:36台
- 対応間取り:4LDK・戸建て3階建て
- 価格帯:12,000円〜15,000円前後
【こんな人におすすめ】
4人以上の家族や、広い間取りの住宅にお住まいの方。接続台数が多くても安定した通信が可能で、テレワークやオンライン授業が多い家庭に最適です。IPv6対応で、混雑時でも快適に使えます。
【ユーザーの声】
「家族4人で同時にビデオ会議をすることがあるのですが、このルーターにしてから一度も途切れたことがありません。3階建ての我が家でも、3階まで電波がしっかり届いています」(40代・自営業)
6-3. おすすめ③:エレコム WRC-X1800GS-B(一人暮らし向け)
【基本スペック】
- 通信規格:Wi-Fi 6対応
- 最大速度:1,201Mbps(5GHz帯)+ 574Mbps(2.4GHz帯)
- 同時接続台数:26台
- 対応間取り:2LDK・戸建て2階建て
- 価格帯:5,000円〜7,000円前後
【こんな人におすすめ】
ワンルームや1LDKなど、コンパクトな住まいの一人暮らしの方。低価格ながらWi-Fi 6に対応し、必要十分な性能を備えています。コンパクトサイズで場所を取らないのも魅力です。
【ユーザーの声】
「一人暮らしの1Kで使っています。価格が安いので心配でしたが、Netflixも4Kで快適に見られますし、スマホゲームも問題なくプレイできています」(20代・学生)
6-4. メーカー別の特徴比較表
| メーカー | 特徴 | おすすめユーザー |
|---|---|---|
| バッファロー | 国内シェアNo.1。設定が簡単で初心者向け。無線引越し機能が便利。 | 設定に自信がない初心者 |
| NEC(Aterm) | 高性能モデルが充実。法人向けの信頼性も高い。IPv6に強い。 | 高速・安定性重視の家庭 |
| エレコム | コストパフォーマンスに優れる。デザインがシンプル。 | 一人暮らし・予算重視の方 |
| TP-Link | 海外メーカー。価格が安く、性能も良い。英語表記が一部ある。 | コスパ重視・設定に慣れた方 |
どのメーカーも一長一短ありますが、初心者の方には国内メーカー(バッファロー、NEC、エレコム)が安心です。日本語のサポートも充実していますし、設定マニュアルもわかりやすいですよ。
7. 買い替え時の注意点|ここを見落とすと失敗する!
ルーターを購入する前に、知っておくべき注意点をまとめました。この4つを押さえておけば、買ってから後悔することはありません。
7-1. 注意点①:すべての端末で再設定が必要
これは避けて通れないポイントです。ルーターを買い替えると、Wi-FiのID(SSID)とパスワードが変わります。
つまり、今までWi-Fiに接続していたすべての機器で、新しいWi-Fiに接続し直す作業が必要になるんです。
【再設定が必要な機器の例】
- スマートフォン(家族全員分)
- パソコン・タブレット
- テレビ
- ゲーム機(PlayStation、Nintendo Switchなど)
- スマートスピーカー(Amazon Echo、Google Homeなど)
- スマート家電(エアコン、照明、掃除機など)
- プリンター
10台、20台と接続機器がある家庭だと、かなり時間がかかります。買い替えは時間に余裕がある日に行うのがおすすめです。
ただし、前述の「無線引っ越し機能」があるルーターなら、この手間をかなり省けます。バッファローやNECの一部機種は、ボタン一つで古いルーターの設定を引き継げますよ。
7-2. 注意点②:光回線のスペックとルーターを合わせる
これも見落としがちなポイントです。
例えば、あなたが契約している光回線が「最大1Gbps」のプランだとします。このとき、「最大10Gbps」対応の高性能ルーターを買っても、その性能を十分に活かせません。逆に、光回線が1Gbpsなのに、古い規格のルーターを使っていると、回線速度を活かしきれないということになります。
【最適な組み合わせ】
- 光回線が1Gbpsプラン → Wi-Fi 5またはWi-Fi 6対応ルーター
- 光回線が10Gbpsプラン → Wi-Fi 6対応の高性能ルーター
また、契約している光回線がIPv6に対応しているなら、ルーターもIPv6対応モデルを選びましょう。せっかくの高速回線も、ルーターがボトルネックになっては意味がありませんからね。
7-3. 注意点③:中古品は避けるべき理由
「少しでも安く…」と考えて、フリマアプリやネットオークションで中古のルーターを探す方もいるかもしれません。でも、ルーターの中古品購入はおすすめしません。
【中古品のリスク】
- セキュリティの脆弱性:古い機種だと、セキュリティ更新が終了している可能性が高い
- 寿命が短い:すでに何年も使われているため、すぐに故障するリスクがある
- 保証がない:メーカー保証が受けられないため、故障しても自己責任
- 前の持ち主の設定が残っている:セキュリティ上のリスクがある
ルーターは家庭のネットワーク全体を守る重要な機器です。新品でも1万円以下で購入できるモデルもありますので、ここは節約せず新品を購入することを強くおすすめします。
7-4. 注意点④:LANケーブルも確認しよう
意外と見落とされがちですが、LANケーブルも重要です。
ルーターと光回線の終端装置(ONU)を繋ぐLANケーブルが古いと、せっかく高性能なルーターを買っても速度が出ません。
LANケーブルには「カテゴリ」と呼ばれる規格があり、数字が大きいほど高速通信に対応しています。
| カテゴリ | 最大速度 | 用途 |
|---|---|---|
| CAT5 | 100Mbps | 古い規格。交換推奨 |
| CAT5e | 1Gbps | 1Gbps回線なら使える |
| CAT6 | 1Gbps | 1Gbps回線向け。安定性◎ |
| CAT6A | 10Gbps | 10Gbps回線向け |
| CAT7・CAT8 | 10Gbps以上 | 業務用レベル |
1Gbpsの光回線を使っているなら、最低でもCAT5e以上のケーブルを使いましょう。ケーブルは数百円から購入できるので、ルーターと一緒に新しいものに交換するのがおすすめです。
ケーブルの種類は、ケーブル本体に「CAT5e」「CAT6」といった表記がありますので、確認してみてください。
8. 【図解あり】初心者でもできる!ルーター設定の手順
さあ、いよいよ実際の設定です。「難しそう…」と思うかもしれませんが、手順通りに進めれば意外と簡単ですよ。落ち着いて、一つずつやっていきましょう。
8-1. 準備するもの
設定を始める前に、以下のものを手元に用意しておきましょう。
- 新しいルーター本体
- ACアダプター(付属品)
- LANケーブル(付属品、または新しく購入したもの)
- スマートフォンまたはパソコン
- 光回線の終端装置(ONU)またはモデム
- プロバイダの接続情報(ID・パスワード)※必要な場合のみ
プロバイダの接続情報は、光回線を契約したときに郵送されてきた書類に記載されています。多くの場合、最初に一度設定すれば、その後は不要です。
8-2. ステップ1:古いルーターを取り外す
まず、現在使っているルーターを取り外します。
- 古いルーターの電源を切る(電源プラグを抜く)
- ルーターと光回線終端装置(ONU)を繋いでいるLANケーブルを抜く
- ルーターを撤去する
このとき、古いルーターをすぐに処分しないでください。万が一、新しいルーターの設定がうまくいかなかったときのために、しばらくは保管しておくと安心です。
8-3. ステップ2:新しいルーターを接続する
新しいルーターを設置して、配線を行います。
【接続手順】
- 新しいルーターを設置したい場所に置く
- LANケーブルで、光回線終端装置(ONU)のLANポートとルーターのWANポート(またはINTERNETポート)を接続する
- ルーターのACアダプターをコンセントに差し込む
- ルーターの電源ランプが点灯または点滅するのを待つ(1〜2分)
【注意】
ルーターには複数のLANポートがありますが、光回線終端装置と繋ぐのは「WANポート」または「INTERNETポート」です。他のポートと間違えないように注意してください。色が違っていたり、「WAN」「INTERNET」と書かれていたりするので、確認しましょう。
8-4. ステップ3:スマホ・PCでWi-Fi設定をする(iPhone/Android/Windows別)
ルーターの電源が入ったら、各機器でWi-Fi接続の設定を行います。
【iPhoneの場合】
- 「設定」アプリを開く
- 「Wi-Fi」をタップ
- Wi-Fiをオンにする
- 表示されるネットワーク一覧から、新しいルーターのSSID(ネットワーク名)を選択
- パスワードを入力して「接続」をタップ
SSIDとパスワードは、ルーター本体の底面や側面に記載されています。シールやラベルに「SSID」「暗号化キー」「パスワード」などと書かれているので、確認してください。
【Androidスマホの場合】
- 「設定」アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」または「接続」をタップ
- 「Wi-Fi」をタップしてオンにする
- 表示されるネットワーク一覧から、新しいルーターのSSIDを選択
- パスワードを入力して「接続」をタップ
【Windowsパソコンの場合】
- 画面右下の通知領域にあるWi-Fiアイコンをクリック
- 表示されるネットワーク一覧から、新しいルーターのSSIDを選択
- 「接続」をクリック
- パスワードを入力して「次へ」をクリック
【Macの場合】
- 画面右上のWi-Fiアイコンをクリック
- 表示されるネットワーク一覧から、新しいルーターのSSIDを選択
- パスワードを入力して「接続」をクリック
接続が成功すると、Wi-Fiアイコンが正常に表示されます。試しにウェブブラウザでYahoo! JAPANなどを開いて、インターネットに繋がっているか確認しましょう。
8-5. QRコードで簡単設定する方法
最近のルーターの中には、QRコードを読み取るだけでWi-Fi設定ができるものもあります。
バッファローの「QRsetup」やNECの「QRコード接続」などがこれに該当します。ルーターに付属のQRコードカードや、本体に印刷されているQRコードをスマホのカメラで読み取るだけで、SSIDやパスワードの入力が不要になります。
【QRコード設定の手順(iPhoneの例)】
- iPhoneの標準カメラアプリを起動
- ルーターのQRコードをカメラで読み取る
- 画面上部に表示される通知をタップ
- 「”○○”に接続」と表示されるので、タップ
- 自動的にWi-Fiに接続される
この方法なら、長いパスワードを手入力する手間が省けるので、とても楽ですよ。
8-6. よくあるトラブルと解決法
設定中に困ったことが起きたときのために、よくあるトラブルと解決法をまとめました。
【トラブル①:SSIDが表示されない】
原因: ルーターの電源が入っていない、またはWi-Fi機能がオフになっている
解決法: ルーターの電源ランプが点灯しているか確認。点灯していない場合は、電源プラグをしっかり差し込む。それでも表示されない場合は、ルーターを再起動してみる
【トラブル②:パスワードを入力してもエラーになる】
原因: パスワードの入力ミス、または大文字・小文字の間違い
解決法: パスワードは大文字・小文字・数字を正確に入力する必要があります。似ている文字(0とO、1とlなど)に注意しながら、もう一度ゆっくり入力してみましょう
【トラブル③:接続はできたけどインターネットに繋がらない】
原因: プロバイダの接続設定が必要、または光回線側の問題
解決法: ルーターの設定画面を開いて、プロバイダのIDとパスワードを入力する必要がある場合があります。詳しくは、ルーターの取扱説明書を参照してください。光回線終端装置のランプが正常に点灯しているかも確認しましょう
【トラブル④:設定画面が開けない】
原因: ブラウザのアドレス入力ミス、またはルーターのIPアドレスが違う
解決法: ルーターの設定画面を開くには、ブラウザのアドレスバーに「192.168.1.1」や「192.168.0.1」などと入力します(機種によって異なる)。取扱説明書に正しいアドレスが記載されているので、確認してください
それでも解決しない場合は、メーカーのサポート窓口に連絡しましょう。電話サポートやチャットサポートを提供しているメーカーも多いので、遠慮せず相談してくださいね。
9. 専門家が答える!ルーター買い替えのQ&A
ここまで読んでくださった方の中には、まだ疑問が残っている方もいるかもしれません。よくある質問に、専門家の視点で答えていきます。
9-1. Q1:古いルーターは処分すべき?再利用できる?
A:中継器として再利用できる場合があります。
古いルーターを捨てる前に、「中継器モード」や「ブリッジモード」という機能があるか確認してみてください。この機能があれば、古いルーターを新しいルーターの中継器として使えます。
特に、「2階の奥の部屋だけ電波が弱い」といった場合、古いルーターを中継器として設置することで、電波を補強できます。新たに中継器を買う必要がないので、経済的ですよ。
再利用しない場合は、自治体のルールに従って適切に処分しましょう。多くの自治体では「小型家電リサイクル」として回収しています。また、家電量販店でも無料で引き取ってくれるところが多いです。
9-2. Q2:引っ越しのタイミングで買い替えるべき?
A:引っ越しは買い替えの絶好のタイミングです。
引っ越しで間取りが変わると、今までのルーターでは電波が届かなくなることがあります。特に、ワンルームから3LDKに引っ越す場合や、マンションから戸建てに引っ越す場合は、より広い範囲をカバーできるルーターが必要になります。
また、引っ越しのタイミングで光回線を乗り換える方も多いでしょう。新しい光回線の契約特典として、ルーターを無料レンタルできる場合もあります。NURO光やSoftBank光など、一部の光回線事業者は、高性能なルーターを無料で提供しています。
引っ越しと同時に光回線も見直すと、キャッシュバックや工事費無料などの特典を受けられることが多いので、一石二鳥ですよ。
9-3. Q3:光回線も一緒に見直したほうがいい?
A:ルーターを買い替えるなら、光回線も一緒に見直すのがおすすめです。
ルーターを新しくしても、光回線自体が遅ければ、快適なネット環境は実現できません。特に、以下のような場合は光回線の見直しも検討してみてください。
- 契約してから5年以上経っている
- 月額料金が5,000円以上かかっている
- IPv6に対応していない
- 夜間や休日に速度が極端に遅くなる
2024年現在、多くの光回線事業者が乗り換えキャンペーンを実施しています。違約金を負担してくれたり、高額キャッシュバックがもらえたりするので、実質的な負担なく乗り換えられることも多いです。
ルーターの買い替えを機に、光回線も一緒に見直して、トータルで快適なネット環境を整えるのがベストですね。
9-4. Q4:ルーターのレンタルと購入、どっちがお得?
A:長期的に使うなら購入のほうがお得です。
一部のプロバイダでは、ルーターをレンタルできるサービスを提供しています。レンタル料金は月額300円〜500円程度が一般的です。
一見すると初期費用がかからないのでお得に見えますが、長期的に考えると購入したほうが安上がりです。
【比較例】
- レンタル:月額400円 × 24ヶ月 = 9,600円
- 購入:7,000円(1回のみ)
2年使えば、購入したほうが2,600円も安くなります。しかも、購入すれば自分の好きな機種を選べますし、プロバイダを乗り換えてもそのまま使い続けられます。
ただし、以下のような場合はレンタルもありです。
- 1〜2年以内に引っ越す予定がある
- 設定やトラブル対応が不安で、プロバイダのサポートを受けたい
- 最新機種を定期的に交換したい
自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。
9-5. Q5:設定がどうしてもできない場合はどうする?
A:プロの出張サポートを利用する方法もあります。
「説明書を読んでも全然わからない…」「何度やってもうまくいかない…」という場合、無理せずプロに頼むのも一つの選択肢です。
多くの家電量販店では、出張設定サービスを提供しています。料金は5,000円〜10,000円程度が相場ですが、自宅まで来てすべて設定してくれるので、確実に使えるようになります。
また、メーカーの電話サポートやチャットサポートも活用しましょう。バッファローやNECなどの国内メーカーは、日本語で丁寧にサポートしてくれます。電話が苦手な方は、チャットやメールでの問い合わせも可能です。
一度設定してしまえば、その後は特に何もする必要はありませんので、最初だけプロの力を借りるのも賢い選択ですよ。
10. まとめ:快適なネット環境は「正しいルーター選び」から
ここまで、ルーター買い替えに関する情報を詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめておきましょう。
【ルーター買い替えのサイン】
- 購入から5年以上経過している
- Wi-Fiの速度が明らかに遅くなった
- 接続が頻繁に切れる
- 新しいスマホ・PCを買っても速度が変わらない
- 接続できる機器の数が足りない
- ルーターが異常に熱い
- セキュリティ更新が終了している
【失敗しないルーターの選び方】
- 部屋の間取りに合ったモデルを選ぶ
- Wi-Fi 6対応モデルを選ぶ
- 同時接続台数を確認する
- 実効速度を重視する
- セキュリティ機能(WPA3、自動更新)を確認する
- IPv6対応モデルを選ぶ
- 無線引っ越し機能があると便利
【買い替え時の注意点】
- すべての端末で再設定が必要(無線引っ越し機能があれば楽)
- 光回線のスペックとルーターを合わせる
- 中古品は避ける
- LANケーブルも確認する
ルーターは、現代の生活に欠かせないインフラです。古いルーターを使い続けることは、遅いインターネット環境に我慢するだけでなく、セキュリティ上のリスクも抱えることになります。
「設定が難しそう…」と不安に思う気持ちはよくわかります。でも、この記事で紹介した手順通りに進めれば、初心者の方でも必ず設定できます。もし途中で困ったことがあれば、メーカーのサポートや家電量販店のスタッフに相談してみてください。
新しいルーターに買い替えることで、こんな変化が期待できます。
- 動画がスムーズに再生される
- オンライン会議が途切れなくなる
- 家族全員が同時にネットを使っても快適
- スマホゲームのラグが減る
- セキュリティが強化されて安心
快適なネット環境は、仕事の効率を上げ、プライベートの時間を充実させてくれます。「そろそろ買い替えかな?」と感じたら、ぜひこの記事を参考にして、自分に合ったルーターを選んでみてくださいね。
あなたの新しいネットライフが、より快適になることを願っています!
※この記事は2024年12月時点の情報に基づいています。製品の仕様や価格は変更される場合がありますので、購入前に最新情報をご確認ください。


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