SIM差し替え前に必ずやること
① Androidのデータバックアップ
「連絡先が消えた!」という失敗はバックアップを取っておけば防げます。Androidの場合、Googleアカウントと連携しておくのが一番簡単です。
①「設定」→「Googleアカウント」→「バックアップ」
②「今すぐバックアップ」をタップ
③ 連絡先・カレンダー・写真(Googleフォト)・アプリデータがバックアップされていることを確認
写真はGoogleフォトにバックアップしておくか、PCに保存しておきましょう。iPhoneに変えてもGoogleフォトアプリで閲覧・管理できます。
バックアップで見落としがちなもの
- SMSのメッセージ(標準ではバックアップされないことが多い)
- 通話履歴
- 端末内に保存したダウンロードファイル
SMSは「SMS Backup & Restore」などのアプリを使ってバックアップする方法もありますが、iPhone側でSMSを引き継ぐのは基本的に難しい点は認識しておきましょう。
② LINEのトーク履歴・アカウント引き継ぎ(ここが最重要!)
LINE関係の失敗が一番多い、というのがSNSや口コミを調べてわかったことです。特に「SIMを差し替えてからLINEの引き継ぎ設定をしようとしたら電話番号が変わっていてうまくいかなかった」というケースが散見されます。
- Android版LINEを開く
- 「ホーム」→「設定(歯車)」→「アカウント引き継ぎ」
- 「アカウントを引き継ぐ」をONにする(有効期限:36時間)
- メールアドレスとパスワードを確認・設定しておく
- トーク履歴のバックアップ:「設定」→「トーク」→「トークのバックアップ・復元」→「今すぐバックアップ」
注意点として、LINEのトーク履歴はAndroid(Googleドライブ)とiPhone(iCloud)で互換性がありません。つまり、Androidでバックアップしたトーク履歴をiPhoneで復元することは、現時点(2026年2月)では基本的にできません。
「えっ、じゃあトーク履歴は諦めるしかないの?」と思いますよね。完全な移行は難しいですが、「テキスト保存」でスクリーンショットやテキストファイルとして残す方法はあります。大切な会話は手動で保存しておくと安心です。
③ Suica・おサイフケータイの処理
AndroidのおサイフケータイとiPhoneのApple Pay(Suica)は、引き継ぎに少し手間がかかります。
Suicaの場合はSuicaアプリで「機種変更サポート(Suicaの預け入れ)」を行うことで、モバイルSuicaの残高をサーバー側に保管できます。その後iPhoneのWalletアプリからSuicaを追加すれば残高も引き継がれます。
機種変更前に必ず「Suicaの預け入れ(機種変更)」を行ってください。これをせずにAndroidの初期化をしてしまうと、残高を移行できない場合があります。JR東日本の公式サポートページも参照ください。
おサイフケータイに対応したその他のカード(nanaco、WAON、楽天Edyなど)も、各サービスの「機種変更手続き」ページで移行処理が必要です。SIM差し替え前に公式アプリや公式サイトで手続きを完了させておきましょう。
SIMカードの種類と確認方法(物理SIM・eSIM・nanoSIM)
AndroidとiPhoneではSIMカードのサイズやタイプが異なる場合があります。まず自分のSIMがどのタイプかを確認しましょう。
| SIMの種類 | 特徴 | iPhoneでの対応 |
|---|---|---|
| nanoSIM(物理SIM) | 最も小さいサイズのSIMカード。現在の主流 | iPhone 5以降すべてで対応。差し替えて使う |
| eSIM(電子SIM) | カード不要。端末内蔵のチップに書き込む | iPhone XS/XR以降で対応。QRコードで開通 |
| microSIM(物理SIM) | nanoSIMより一回り大きい旧規格 | iPhone 4/4sで使用。現在はほぼ流通なし |
現在(2026年)では、ほとんどの場合nanoSIMかeSIMのいずれかです。契約しているキャリアに「今使っているSIMはnanoSIMですか?iPhoneでそのまま使えますか?」と問い合わせると確実です。
eSIMの場合は「差し替え」ではなく「開通手続き」
eSIMの場合、物理的なカードの差し替えはなく、キャリアのマイページやアプリからeSIMの「発行」「開通」手続きを行います。QRコードが発行されるので、iPhoneのカメラで読み込むことでeSIMが有効になります。
eSIMの開通手続きも、Androidでのバックアップ・LINE引き継ぎ設定が完了してから行うのが基本です。eSIMを有効にした瞬間から旧端末(Android)の通信が切れる場合があるためです。
キャリア別:SIM差し替えの注意点
キャリアによって、SIMの差し替え方法や事前手続きが異なります。自分のキャリアの項目をご確認ください。
docomo(NTTドコモ)
docomoでAndroidからiPhoneに機種変更する場合(ドコモショップまたはオンライン手続き)、SIMカードのサイズが変わる場合はSIMカードの交換が必要です。ドコモオンラインショップで機種変更した場合は、新しいSIMカードが同梱されてiPhoneが届きます。
- SIMカード交換手数料:ショップでの手続きは3,300円(税込)かかる場合あり(2026年2月時点・公式サイト要確認)
- オンラインでの機種変更はSIMカード変更手数料無料のケースが多い
- eSIMへの切り替えも可能(dアカウントが必要)
au(KDDI)
auも機種変更時にSIMカードが変わる場合は手続きが必要です。au Online Shopで購入した場合は新SIMが同梱されます。
- auはeSIMに対応しており、iPhoneでeSIMを選択すると物理SIMの差し替え不要
- SIMロックはすでに撤廃されているため(2021年10月以降の端末)基本的に気にしなくてよい
SoftBank(ソフトバンク)
SoftBankの場合も同様で、オンラインショップ経由の機種変更であればSIMが同梱されます。eSIMへの切り替えはMy SoftBankから手続き可能です。
楽天モバイル
楽天モバイルはeSIMを中心とした運用で、物理SIMとeSIMを選べます。iPhoneへの機種変更時、eSIMであればRakuten Linkアプリと楽天IDがあれば比較的スムーズに移行できます。
楽天モバイルのeSIMをiPhoneに設定する際、Rakuten Linkアプリをインストールしてからでないと通話・SMS機能が制限される場合があります。セットアップの順番を楽天モバイル公式の「iPhone設定ガイド」で確認しておくことをおすすめします。
格安SIM(MVNO):IIJmio / mineo / OCNモバイルONE など
格安SIMの場合、MNP(番号ポータビリティ)でAndroidからiPhoneに乗り換える場合は、新しいSIMカードが届いてからの差し替えとなります。
- 事前にAPN設定が必要(キャリアのeSIM/物理SIMとは設定方法が異なる)
- iPhoneの場合、SIMカードを差し込んだ後にAPN構成プロファイルをインストールするか、Wi-Fi経由でAPN設定を行う必要がある場合がある
- 各MVNOの公式サイトに「iPhone 設定方法」のページがあるのでそこを参照すること
| キャリア | 物理SIM | eSIM | SIM交換手数料 |
|---|---|---|---|
| docomo | ○ | ○ | ショップ:3,300円程度(オンライン:無料の場合あり) |
| au | ○ | ○ | ショップ:3,300円程度(オンライン:無料の場合あり) |
| SoftBank | ○ | ○ | ショップ:3,300円程度(オンライン:無料の場合あり) |
| 楽天モバイル | ○ | ○(推奨) | 無料(eSIMは即日発行) |
| IIJmio | ○ | ○ | SIM再発行:220円〜(プランによる) |
| mineo | ○ | ○ | SIM交換:220円〜(プランによる) |
※上記料金は2026年2月時点の情報です。変更の可能性がありますので、各キャリア公式サイトでご確認ください。
SIMカード差し替えの具体的な手順
SIM差し替え前の準備が整ったら、いよいよSIMカードをiPhoneに差し替えます。物理SIMの場合の手順を解説します。
物理SIMカードの差し替え手順
- iPhoneをシャットダウン(電源を切る)してから作業する
- iPhoneに付属のSIMイジェクトピン(なければクリップを伸ばしたもの)を用意する
- iPhoneの側面にあるSIMトレイの穴にピンを差し込み、トレイを取り出す
- AndroidのSIMカードをトレイにセット(向きに注意。欠けた角がある)
- トレイをiPhoneに静かに戻す
- iPhoneを起動し、キャリアのアンテナが立てばOK
SIMカードは精密部品です。無理に押し込んだり、向きを間違えないように注意してください。
eSIMの開通手順(キャリア共通)
- キャリアのマイページまたはアプリでeSIM発行手続きを行う
- QRコードが表示・送付される
- iPhoneで「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」
- カメラでQRコードを読み取る
- 案内に従って設定を進める
- 「モバイル通信プランが追加されました」と表示されたら完了
SIM差し替え後にやること(iPhoneの初期設定)
SIMを差し替えてiPhoneが起動したら、以下の設定を順番に進めましょう。
iPhoneの初期設定フロー
- Wi-Fiに接続(Googleアカウントのデータ取得、アプリダウンロードを速くするため)
- Apple IDでサインイン(持っていない場合は新規作成)
- iCloudバックアップからの復元は不要(新規iPhoneとしてセットアップ)
- Face IDまたはTouch IDの設定
- Googleフォトアプリをインストールし、Googleアカウントにログイン→写真が自動で同期される
- LINEアプリをインストール→「ログイン」→電話番号認証→トーク履歴はAndroid時代のものは基本引き継ぎ不可
- 各種アプリの再インストール・ログイン
LINEのiPhone側での設定(SIM差し替え後)
- App StoreからLINEをインストール
- 「ログイン」→「電話番号でログイン」
- SMS認証コードが届く(差し替えたSIMに届く)
- Android側で設定した「アカウント引き継ぎ」を利用してログイン
- 友だちリスト・グループは引き継がれる(トーク履歴はAndroid→iPhoneは基本不可)
SNS・口コミで見つかった「SIM差し替え失敗談」と回避策
SNSや口コミサイトを調査していると、AndroidからiPhoneへの機種変更で多くの方がつまずいているポイントが見えてきました。同じ失敗を繰り返さないよう、代表的なケースと回避策を紹介します。
失敗談①:SIMを先に差し替えてLINEが引き継げなかった
状況:AndroidのSIMをiPhoneに差し替えてから、LINEの引き継ぎ設定をしようとしたが、Androidが通信できない状態になり、SMS認証も受け取れずにアカウントが引き継げなかった。
回避策:LINEの「アカウントを引き継ぐ」設定はSIM差し替え前に必ずONにしておく。またメールアドレスとパスワードを事前に確認しておくこと。
失敗談②:おサイフケータイ(Suica)の残高が消えた
状況:Androidを初期化してから「あ、Suicaの移行手続きをしていなかった」と気づいたが後の祭り。Suicaの残高が利用できなくなってしまった。
回避策:おサイフケータイ系サービスは初期化・SIM差し替えの前に必ず各サービスの機種変更手続きを完了させる。SuicaはJR東日本の「Suicaアプリ」で「機種変更」メニューから預け入れ手続きを実施。
失敗談③:SIMカードのサイズが合わなかった
状況:AndroidのSIMカードをiPhoneのSIMトレイに入れようとしたが、サイズが合わず入らなかった。旧Android端末がmicroSIMを使っていた。
回避策:機種変更前に現在使っているSIMのサイズをキャリアに確認する。サイズが違う場合はSIMカードの交換が必要。eSIMが使えるキャリアなら物理SIMの問題を回避できる。
失敗談④:格安SIMのAPN設定を忘れて通信できなかった
状況:格安SIMのSIMカードをiPhoneに差し替えたが、電話はできてもデータ通信ができない。APNの設定が必要だったことを知らなかった。
回避策:格安SIM(MVNO)を使っている場合は、各社の公式サイトで「iPhone APN設定方法」を確認し、SIMを差し替えた後Wi-Fi経由でAPN構成プロファイルをインストールする。
失敗談⑤:AndroidのGoogleバックアップが古い状態だった
状況:バックアップを取ったつもりだったが、最後のバックアップが半年前のものだった。連絡先が数件消えてしまった。
回避策:機種変更の直前に「今すぐバックアップ」を手動で実行して、バックアップ日時が今日の日付であることを確認してからSIM差し替えに進む。
よくある質問(Q&A)
Q. SIMカードを差し替えると電話番号は変わりますか?
A. 変わりません。SIMカードには電話番号の情報が含まれているため、同じSIMカードをiPhoneに差し替えても電話番号はそのままです。MNP(番号ポータビリティ)を使って別キャリアに乗り換える場合も、手続きが完了すれば同じ番号が使えます。
Q. SIMロックは関係ありますか?
A. 2021年10月以降に発売された端末は原則SIMロックなしで販売されています。それ以前に購入したiPhoneやAndroidをまだ使っている場合は、SIMロック解除が必要なことがあります。購入したキャリアのマイページやショップで確認・手続きができます(多くの場合、オンラインで無料手続き可能)。
Q. SIM差し替え後、すぐに電話・通信は使えますか?
A. 物理SIMをそのまま差し替える場合(同一キャリア内の機種変更等)は基本的に差し替えてすぐ使えます。ただし格安SIMのAPN設定が必要な場合や、MNP開通手続きのタイミングによっては、短時間(数分〜数十分)通信が切れる場合があります。
Q. iPhoneを中古で買った場合でも同じ手順でいいですか?
A. 基本的な手順は同じですが、中古iPhoneの場合は「前の所有者のApple IDがロックされていないか(アクティベーションロック)」を必ず確認してください。アクティベーションロックがかかったままだと、SIMを差し替えても設定が進められません。購入前に「探す(iCloud)」から前の所有者がデバイスを削除していることを確認するか、販売店に確認しましょう。
Q. 機種変更するのに良いタイミング(時期)はありますか?
A. 端末の価格という観点では、新しいiPhoneが発売される9〜10月に旧モデルが値下がりする傾向があります。また年度末(2〜3月)や年末年始のキャンペーン時期は割引や還元が手厚くなることが多いです。ただし人気モデルは品薄になる場合もあるため、欲しいモデルが在庫があるうちに動くのも一つの判断です。
Q. Androidに戻したくなった場合、SIMをAndroidに戻すだけでいいですか?
A. 物理SIMカードの場合は、差し替えるだけで元のAndroid端末に戻すことはできます(ただしAndroid端末の設定が初期化されていなければ)。ただしiPhoneで使ったアプリのデータをAndroidに戻すのは難しいものが多いです。LINEも再度引き継ぎ設定が必要です。
機種変更と合わせて検討したいこと
AndroidからiPhoneへの機種変更のタイミングで、スマートフォンの料金プランや通信環境も見直してみると、毎月の通信費を節約できる可能性があります。
- 格安SIM(MVNO)への乗り換え:大手キャリアから格安SIMに変えることで、月々の通信費を大幅に抑えられる場合があります
- ホームWi-Fiとのセット割:自宅のインターネット回線と同じキャリアにまとめることで割引が受けられることも
- eSIMへの切り替え:物理SIMの差し替えが不要になるほか、デュアルSIM運用(仕事用・プライベート用)も可能になります
通信環境の見直しについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
👉 c-journey.tokyo|スマホ・通信回線のお役立ち情報
まとめ:差し替えタイミングの正解は「この順番」
AndroidからiPhoneへの機種変更でSIMカードを差し替えるタイミング、おさらいしましょう。
- Androidのデータバックアップ(Googleバックアップ・Googleフォト)を完了させる
- LINEの「アカウントを引き継ぐ」をONにし、トーク履歴バックアップを実行する
- おサイフケータイ(Suica等)の機種変更手続きを完了させる
- 各種アプリの引き継ぎコードやIDを控えておく
- ⭐ ここでSIMカードをiPhoneに差し替える(またはeSIM開通手続き)
- iPhoneを起動・初期設定(Wi-Fi接続推奨)
- LINEをインストール→電話番号認証→アカウント引き継ぎ
- その他のアプリを再インストール・設定
「SIMを先に差し替えてしまった!」という焦りからのミスが最も多いパターンです。準備さえしっかり整えれば、AndroidからiPhoneへの機種変更は思ったよりずっとスムーズに進みます。
この記事の手順を参考に、ぜひ失敗のない機種変更を実現してください!疑問点があれば、キャリアの公式サポートに問い合わせるのも有効です。
※本記事の情報は2026年2月時点のものです。キャリアのサービス内容・料金は変更になる場合があります。最新情報は各キャリアの公式サイトをご確認ください。


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