iPhoneで海外SIMカードを使う前に確認すること
海外旅行のたびに「国際ローミングって高いんだよな…」と感じていた方、本当に多いと思います。わかります、その不安。でも実は、海外SIMカード(または海外eSIM)をiPhoneに入れるだけで、現地でも普通にスマホが使えるようになります。
ただし、iPhoneには「最初に確認すべきこと」が3つあります。ここをスキップすると「現地で繋がらなかった」「設定できなかった」という失敗につながります。まずここから押さえましょう。
SIMロックは解除されている?確認方法
日本で購入したiPhoneは、かつてキャリア(docomo・au・SoftBankなど)にSIMロックがかかっており、他社のSIMカードが使えない状態でした。しかし2021年10月以降に販売されたiPhoneはSIMロックがかかっていないことが義務化されています。また、Apple Storeで購入したSIMフリーモデルも当然ロックなしです。
念のため確認する方法はこちらです:
①「設定」アプリを開く
②「一般」→「情報」を選ぶ
③「キャリアロック」の表示を確認
→「SIMロックなし」と表示されていれば問題なし
→「○○通信向けにSIMロック」と表示されている場合は、各キャリアに解除申請が必要
2021年9月以前に購入したiPhoneをお持ちの方は、各キャリアのオンライン手続きページで無料解除できます(docomo・au・SoftBankいずれも手数料無料)。手続き後に再起動すれば即時反映されます。
対応バンド(周波数)は大丈夫?
SIMカードを差し込んでも、その国の電波周波数(バンド)に対応していなければ通信できません。ただし、iPhone 12以降のモデルは主要な世界のバンドに幅広く対応しており、ほぼ心配不要です。
特に注意が必要なのは、iPhone 6s以前の古いモデルを持ち込む場合や、南米・アフリカの一部地域など特殊な周波数帯を使う地域に行く場合です。基本的にiPhone 12以降かつSIMロック解除済みであれば、アジア・ヨーロッパ・北米など主要渡航先での利用で問題になることはほぼありません。
eSIM対応モデルかどうかチェック
後ほど詳しく解説しますが、最近は「eSIM(物理的なカード不要で、データをダウンロードして使う)」タイプの海外SIMサービスが非常に便利で人気です。
iPhoneのeSIM対応モデルはiPhone XS以降(2018年以降)です。ただし、日本で発売されたiPhone 14はデュアルSIM(物理SIM×2)のモデルだったため、一部制限がある場合も。iPhone 15以降は物理SIMスロット1つ+eSIMという構成が標準的です。
日本で購入したiPhone 14はデュアルSIM(nano-SIM + nano-SIM)仕様のため、eSIMが使えません。海外向けモデル(iPhone 14のeSIM Only版)ではeSIM対応です。お手持ちのモデルの仕様を事前にApple公式サイトでご確認ください。
※ 本記事の情報は2026年3月時点のものです。料金・仕様は変更になる場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
eSIM vs 物理SIMカード、iPhoneで使うならどっち?
「海外SIMって差し込むやつだよね?」と思っていた方、実は今はeSIM(イーシム)というQRコードやアプリでサクッと設定できる方法が主流になってきています。気になりますよね、どっちがいいの?と。両方の特徴を整理しましょう。
eSIMのメリット・デメリット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット① | 日本にいる間に事前購入・設定完了できる(空港で焦らない) |
| メリット② | 物理SIMの差し替え不要。日本のSIMを入れたまま使える機種も |
| メリット③ | SIMピン不要・SIMの紛失リスクなし |
| メリット④ | 複数国旅行の際に国ごとに切り替え可能なサービスも |
| デメリット① | 対応していないiPhoneモデルがある(主にiPhone 14日本版) |
| デメリット② | 設定にWi-Fi環境が必要(現地での追加購入はWi-Fi確保が必要) |
| デメリット③ | サービスによっては電話番号の付与がない(データ通信のみ) |
物理SIMのメリット・デメリット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット① | 電話番号が付与されるものも多く、現地での通話・SMS受信が可能 |
| メリット② | 長期滞在では現地SIMの方が安くなるケースが多い |
| メリット③ | eSIM非対応のiPhoneでも使える |
| デメリット① | SIMの差し替え作業が必要(SIMピンを持参する必要あり) |
| デメリット② | 日本のSIMを紛失・破損するリスクがある |
| デメリット③ | 現地空港での購入は言語の壁・混雑でスムーズにいかないことも |
結論:渡航スタイル別の選び方
・事前準備ができる
・空港でSIMを探す手間がない
・日本のSIMをそのまま保管できて安心
・対応サービスが2026年時点で大幅に増加している
ただし、長期滞在(1か月以上)・現地の電話番号が必要・eSIM非対応機種の場合は物理SIMを検討してください。
渡航先・旅行スタイル別「これ一択」のサービス選び
「おすすめ10選」とか「ランキング」形式は正直あまり参考にならないと思っています。なぜなら、人によって渡航先も日数もデータ使用量も全然違うから。ここでは「あなたのパターンならこれ一択」という切り口で整理します。
短期旅行(3〜7日)の人はこれ一択
→ 日数・GB指定のeSIMサービス(Airalo / IIJmio eSIM / HISモバイルなど)
短期旅行なら、旅行前に日本でサクッと購入・設定できるeSIMが断然楽です。たとえばタイ旅行5日間・5GBなら1,000〜2,000円前後で購入できるサービスが複数あります(2026年3月時点)。
| サービス名 | 特徴 | 対応地域 | 価格帯目安 |
|---|---|---|---|
| Airalo | 200以上の国・地域対応。アプリで管理簡単 | 世界200以上 | 1GB〜 約500円〜 |
| IIJmio トラベルeSIM | 日本語サポートで安心。マイページで管理 | アジア中心〜世界対応 | 5GB〜 約1,500円〜 |
| HISモバイル 海外eSIM | 旅行会社系で信頼感。プランが分かりやすい | アジア・欧米など | 5日間〜 約1,500円〜 |
| MobiMatter | 世界的に知名度高い。複数国対応プランも | 世界180以上 | 1GB〜 約400円〜 |
SNSで「海外SIM 短期旅行」を調べてみると、Airaloを旅行前日に購入して飛行機の中で設定、到着後すぐ使えた、という口コミが多数見られます。英語のアプリですが、操作自体はシンプルで、多くのiPhoneユーザーが問題なく使えているようです。
長期滞在・出張(1か月以上)の人はこれ一択
→ 現地SIMカード(現地調達)または月額プランのeSIM
1か月以上の滞在であれば、現地のスーパーやコンビニで売っている現地SIMカードを購入するのがコスパ最強です。タイなら「AIS」「True Move H」、韓国なら「SKテレコム」「KT」、台湾なら「台湾大哥大(TWM)」など、現地キャリアのプリペイドSIMが現地価格で買えます。
ただしハードルは、言語・設定・対応バンドの確認が必要なこと。事前にネットで渡航先キャリア名+「APN設定 iPhone」で調べておくと安心です。また、入国直後に空港のSIMショップで購入すれば、スタッフが設定を手伝ってくれることも多いです。
日本から申し込めるeSIMでも、月額プランを提供しているサービス(Holafly・Nomad等)があり、特に長期利用やデータ無制限プランを探している方に向いています。ただし「無制限」を謳っていても、実際には高速通信の上限がある場合がほとんどです(詳しくは後述の口コミ分析を参照)。
複数国を旅行する人はこれ一択
→ マルチリージョン対応のeSIM(Airalo Regional / Holafly Global など)
ヨーロッパ周遊・東南アジア複数国巡りのように複数国を移動する場合は、1枚(1プラン)で複数国をカバーできる「リージョナルeSIM」が便利です。たとえばAiraloの「ヨーロッパ」プランは40以上の国・地域で使えます。
注意点は、全ての国で同じ速度・品質が保証されているわけではないこと。利用者の口コミを調べると「ポーランドでは快適だったが、スロバキアでは繋がりにくかった」など地域差があるケースも見られます。複数国を回る場合は事前に各国のカバレッジを確認するか、メインで使う国に特化したeSIMと組み合わせるのも手です。
データ大量消費(動画・テレワーク)の人はこれ一択
→ 無制限プラン(速度制限の条件を必ず確認)または大容量プラン(20GB以上)
海外でもZoomやTeamsでテレワーク、YouTubeやNetflixを毎日観るという方は、データ消費量を先に計算しましょう。ビデオ会議を1時間行うと約1GB消費します。
SNSやレビューサイトの口コミ調査でよく見られる不満:「無制限のはずなのに、数GB使ったら速度が遅くなった」。
実際、多くのeSIMサービスの「無制限」プランには高速通信の上限(FUP:フェアユーズポリシー)が設定されており、一定量を超えると低速(128kbps〜1Mbps程度)に切り替わります。テレワーク利用なら「高速○GB保証」と明記されたプランを選ぶ方が確実です。
利用者の口コミ調査からわかったこと
X(旧Twitter)・Reddit・旅行系レビューサイト・各ECサービスのレビュー欄などで、実際に海外SIMカード・eSIMをiPhoneで利用した方の声を調査しました。その結果を整理してお伝えします。
満足の声:現地でスムーズに使えた
「Airaloでタイ(7日間・10GB)のeSIMを購入。飛行機の機内でQRコードをスキャンして設定完了。バンコクのBTSや観光地でも普通に使えた。速度も特に問題なし。Google マップもリアルタイムで動いた。」
(SNS・レビュー調査より)
「ヨーロッパ周遊でAiraloのヨーロッパプランを使用。フランス・スペイン・イタリア・ドイツと移動したが、どの国でもほぼ問題なく繋がった。コスパもよく、次回も使う予定。」
(レビューサイト調査より)
「IIJmioのトラベルeSIMを使った。日本語で申し込めて安心感があった。台湾旅行3泊4日で5GB使いきらなかったのでちょうどよかった。」
(SNS調査より)
共通して言えるのは「事前にeSIMを設定しておくと空港でのロスタイムがなくなる」という点です。到着してすぐにGoogle マップで検索・移動できることの安心感を評価する声が非常に多く見られました。
失敗談:繋がらなかった・設定できなかった原因
一方で、うまくいかなかったケースも調査でいくつか確認できました。原因と対策をまとめます。
「eSIMをインストールできたのに、現地でデータ通信ができなかった。帰国後に調べたらSIMロックがかかったままだった」
→ 対策:出発前に必ずSIMロックを解除し、再起動まで確認しておく。
「eSIMを設定したのに繋がらないと思ったら、iPhoneのデータローミングがOFFのままだった」
→ 対策:「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」をONにする。
「iPhoneにeSIMを追加したが、データ通信に使うSIMの設定を国内SIMのままにしていた」
→ 対策:「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」で、海外eSIMのラインを選択する。
「無制限と書いてあったのに、数日で動画が全然観られないほど遅くなった」
→ 対策:事前に高速通信の上限(FUP)を確認する。テレワーク・動画メインなら高速GB保証プランを選ぶ。
総評:口コミから見えるサービス選びの注意点
複数のSNS・レビューサイトの口コミを調査した総評として、以下の点が特に重要だとわかりました。
- 「設定の簡単さ」はサービスによって大きく差がある。日本語サポートがあるかどうかがトラブル時の安心感に直結する
- 速度については「エリア・時間帯・現地キャリアとの接続先」によって変動することを前提に考えるべき
- 「安いから」だけで選ぶと、カバレッジが弱い地方での旅行でストレスを感じるケースも
- リピーターが多いサービス(Airalo・IIJmio等)は概して評判が安定している
iPhoneへのSIMカード設定方法(eSIM・物理SIM別)
設定が難しそう…と感じている方もご安心を。実際はiPhoneの設定画面を数タップするだけです。わかりやすく手順を説明します。
eSIMのインストール手順
① Wi-Fi接続を確認(Wi-Fi接続済みの状態で行うこと)
② 「設定」アプリ を開く
③ 「モバイル通信」 をタップ
④ 「モバイル通信プランを追加」 をタップ
⑤ QRコードをスキャン(購入サービスからメールで届くQRコードを読み込む)
⑥ 「モバイル通信プランを追加」 → 「続ける」
⑦ プランのラベルをつける(例:「タイ旅行」など)
⑧ データ通信に使うラインを選択(「海外eSIM」を選ぶ)
⑨ データローミングをON(「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」)
⑩ 現地到着後、電源を入れ直せば自動で接続される
一部のサービスはQRコードではなくアプリ(Airaloは専用アプリあり)やアクティベーションコードを入力する方式です。サービス購入時に案内される手順を確認してください。
物理SIMの差し替え手順
① iPhoneの電源をOFFにする
② SIMトレイをSIMピンで取り出す(iPhoneの側面にある小さな穴)
③ 日本のSIMを抜いてケースなど安全な場所に保管
④ 海外SIMカードをトレイにセットして戻す
⑤ 電源ON→自動でキャリア検索が始まる
⑥ APN設定が必要な場合は別途入力(詳細は次項)
⚠️ SIMを紛失しないよう注意! 旅行中に日本のSIMを落としてしまうと帰国後に困ります。ジップ袋や名刺ケースに入れて財布の中に保管することをおすすめします。SIMピンも忘れずに持参を。
APNの設定はどうする?
eSIMは多くの場合、購入したサービスがAPN設定を自動で配信するため不要です。物理SIMの場合は、サービスによってはAPN(アクセスポイント名)を手動設定する必要があります。
「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」→「モバイルデータ通信ネットワーク」
→「APN」「ユーザー名」「パスワード」を購入したSIMサービスの案内に従って入力
→ 入力後にiPhoneを再起動
APN設定値はSIMカードのパッケージまたは購入サービスのホームページに記載されています。事前にスクリーンショットを撮っておくか、紙にメモしておくと現地で困りません。
海外SIMカードをiPhoneで使う際のよくある質問
Q. 国際ローミングと海外SIMカード、何が違うの?
A. 国際ローミングは日本のキャリア契約を海外でそのまま使う仕組みで、通常は割高(1日あたり数百円〜数千円)です。海外SIMカード・eSIMは、旅行先専用のデータプランを別途購入する方法で、ローミングと比べて大幅に安く使えることが多いです。ただし日本の電話番号は一時的に使えなくなるため、SMS認証が必要なサービスは注意が必要です。
Q. LINEやSMSは使える?
A. LINEはデータ通信(Wi-FiまたはSIM)があれば問題なく使えます。ただし日本の電話番号へのSMS(例:各種サービスの認証コード)は、物理SIMを差し替えた場合や、eSIM利用で日本SIMのラインをOFFにしている場合に受け取れなくなります。渡航前に認証が必要なサービスのSMS確認を済ませておくか、SMSを受信できるよう国内SIMのラインを維持する設定にしておきましょう。
Q. データを使い切ったらどうなる?
A. サービスによって異なりますが、多くの場合は通信が停止するか、低速モードに切り替わります。追加データを購入できるサービス(Airaloはアプリから追加購入可能)もあります。事前に余裕のあるデータ量を選ぶことをおすすめします。目安として、Google マップを1日中使う程度なら1日1GB以下が多いですが、動画視聴やビデオ通話が多い場合は1日2〜3GB以上を見ておくと安心です。
Q. eSIMは1台のiPhoneに何枚まで入れられる?
A. iPhoneは最大8つのeSIMプロファイルを保存できますが、同時に有効にできるのは1〜2件(機種によって異なる)です。旅行ごとに新しいeSIMを購入・追加していっても問題ありませんが、古いプロファイルは削除しておくとすっきりします。
Q. 海外SIMで日本に電話をかけたい場合は?
A. ほとんどの海外SIM・eSIMはデータ通信専用プランです。電話をかける場合はLINE通話・WhatsApp・FaceTime(Wi-Fi通話)など、データ通信を使ったアプリ経由が現実的です。どうしても日本の電話番号で発着信が必要な場合は、国際ローミングを日本SIMで契約するか、データSIMと音声SIMを両立できるデュアルSIM設定を検討してください。
Q. eSIMが使えないiPhoneで海外に行く場合は?
A. iPhone 14(日本版)のようにeSIM非対応モデルの場合は、物理SIMカードを使うことになります。日本から事前購入できる海外向け物理SIMサービス(イモトのWi-Fiやグローバルデータなどでも取り扱いあり)や、現地調達を選んでください。
まとめ:iPhoneで海外SIMを使うなら「目的」で選ぶのが正解
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。海外SIMカードって難しそうと思っていた方にも、少し身近に感じてもらえたでしょうか。
改めて結論をまとめると、こうなります。
Step 1:SIMロックを解除してeSIM対応モデルかを確認する
Step 2:渡航先・日数・データ使用量に合ったプランを選ぶ(短期旅行は日数指定eSIMが◎)
Step 3:日本出発前にeSIMを設定し、データローミングをON・使用ラインを確認しておく
この3ステップを踏めば、現地到着と同時にスムーズにスマホが使えるようになります。
「短期旅行でとにかく楽に使いたい」なら、Airaloなどのグローバルな実績があるeSIMサービスが最初の選択肢として使いやすいでしょう。「長期滞在・コスパ重視」なら現地SIMカード、「日本語サポートで安心したい」ならIIJmioやHISモバイルが候補になります。
一番もったいないのは、「難しそうだから」と国際ローミングに頼り続けて、毎回高額な料金を払い続けること。iPhoneに設定する手順自体は、画面を5〜6タップするだけです。ぜひ次の海外旅行・出張で試してみてください。
※ 本記事の情報は2026年3月時点のものです。料金・サービス内容・対応地域は変更になる場合があります。最新情報は各サービスの公式サイト(Airalo公式:https://www.airalo.com、IIJmio公式:https://www.iijmio.jp)にてご確認ください。

